数日経つと、寝返りが打てずに生じた痛みも癒えてくる。
退院まで一ヶ月半をみてください…改めて告げられた。
長期になることは分かっていたので、病室で出来るものを持ち込んでいた。その一つが写経…45のメソッドになっているもので、ちょうど終わる頃退院になるかと思うと少し嬉しかった。
入院生活もリズムがつかめてくる。
主なところは、起床後の体重測定、バイタルチェック、排尿の時間・量・回数管理、お通じの回数チェック、シャワー予約、食事、服薬管理、清掃や週一のシーツ交換、適宜洗濯、就寝。
売店も早朝から開いており、平日は外来が混む前に済ませることにしていた。
食事はタンパク質調整食40E1400で管理され、一日の水分量は1ℓまで。
食事時にお茶150㎖が出るので、500㎖のペットボトルの水をプラスした。一日950㎖の飲水量が退院まで続く。
定期的なところでは採血や採尿の他、
月曜日:血糖値測定(7回/日)
火曜日:蓄尿
水曜日:あれば検査
平日と週末では病院の様子も異なり、検査のない週末はなんとなく気持ちも体もゆったり出来た。
平日は実にいろいろなスタッフさんたちが働いていることに驚く。
廊下は、人やモニター、食事のコンテナ、リネンや清掃用具のカート、車椅子、ベッドが行き交う。忙しそうに働く姿に、自分も早く復職したいと元気づけられた。
部屋を出るときには、指差呼称!何事も安全第一。
午後には面会時間が始まる。
やはり家族に会えるというのはとても嬉しく治療の励みになった。
暑い中、会いに来てくれて本当にありがとう!!
この規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事がもう一つの治療となっていた。
後々分かることなのだが、「アルブミン値が上がってきましたね」とDr.から言われた頃を境に体重が減少していく。一日三食、安静状態を保つため運動らしい運動はしていないのに…。
体の仕組みは不思議だ。
代謝や内分泌物など体内のバランスが整ってきて?むくみが取れてきたと考えられる。
これまで、食欲が満たされればよい食事、おかず中心で炭水化物を抜いたこと、疲れたからと甘いものをとること、しかも空腹時、忙しいからと朝食を抜いたこと、食事と食事の間隔が空き過ぎ、時間もバラバラ、野菜を摂っているようで足りていなかったこと、タンパク質は実はもっと少なくてよかったこと、冬場こそ水分補給をするべきだったこと、自分の代謝に見合った食事量ではなかったこと…食生活を振り返っただけでもこの有様。
睡眠時間も足りておらず、万年疲労。
冬場の冷えや座りっぱなしの生活、運動不足、ストレス過多、自律神経の乱れ、更年期…年齢的にそんなもんでしょう?ではない。
この数年、おそらく私の体内ではいろんな情報や指令が飛び交い、それぞれの機能をフル活用して一生懸命頑張ってくれていたのだろとう思う。そしてついに限界がきたのだ。
自分の体に大きな負担をかけていた。
生活習慣病とはこういうもの。
心得:其の六
規則正しい生活・栄養バランスを考えた食事は本当に大事ですの巻