今日から新年度。
進級、進学、新社会人…。
節目を感じる日。
この日は父の命日。
朝、雨が降り出した。
昨日、感謝とお別れを告げに行った友の涙雨?…なんてふと思う。
昼、雷の音がしたと思ったら雨が降り出した。
在宅勤務だったので、急いで洗濯物を取り込む。
ん?
お父さん…存在を知らせてくれてるの?
そんなことを思いながら空を見上げる。
お父さんが亡くなったのと同じ時間帯だね。
あの日も雷が鳴っていて…その後兄から知らせを受けとった。
満開の桜に見送られて天国に行ったんだったね。
幼少期、私はカメの小銭入れを持っていた。カラにになった財布を父のタンスに貼り付けておく。小銭でパンパンになったカメが返ってくる。
父親は娘に甘い。
私の結婚式の時には号泣だろうと思っていたら、全く涙を見せなかった父。叔父さんがこっそり教えてくれた。
会場に入るまで泣いて泣いて大変だったんだよ・・こっちまで泣けちゃって。
相手に喜んでもらいたいという父の気質。
いつも父の周りには人がたくさんいた。亡くなってからも父のために集まってくれる方々が大勢いる。
また、お金の話になってしまうが、
帰省すると帰り際には必ずお小遣いをくれた。
「お母さんには内緒だぞ」
もちろん母はお見通し。
亡くなるまでそんな感じ。
病院へお見舞いに行ったときに、「来月は私の誕生日だからね。元気になって家に帰ろう、お小遣いあげたいでしょ?」と声をかけたら、しょうがないなぁという顔をして笑っていたね。
その後、こんな力があったのかと思うくらいの強さで私を引き寄せてなかなか離してくれなかったね。もう喋れない状態だったけど何か言いたかったんだね。
とても力が強かったので少し安心したくらいだよ。
まさか、翌日に息を引き取ってしまうだなんてね。
来年は七回忌。
満開の桜のもと、お父さんの話できっとみんなの笑顔も満開だね。
心得:其の二八
思うとそばにいてくれるのかも知れない…たまには思い出してねの巻