suchanのブログ

ネフローゼ症候群になって

ご安全に!【腎生検】

これまでお産での入院経験しかない。

前出の同僚にそんな話をしたら少し驚かれた。

 

「個室がいいですよ」「個室怖くない?」

「怖くないです」とちょっと不思議そう…

夫にも聞いていた。「個室怖くない?」

「鍵ないからね」「ん?」防犯面の心配だ…

 

…私が聞きたかったのは、幼い子どもが思い浮かべるであろう夜の病院のことであった。

 

「長くなるし刺激があった方がいいかなって」

「どうするんですか、ストレスになったら」

ごもっとも…彼女との会話で個室に決める。

 

限度額適用認定証*を申請した。

 

入院手続きが済み、身長・体重の計測を済ませ個室へ。

検査は午後からここで行うとのこと。

 

検査が必要な理由も含め、説明は事前に受けている。

とはいってもこれから自分の身にどんなことが起こるのか…。

 

検査着に着替え終わると前処置が始まった。尿の管が入り、次に点滴、緊張をほぐすための筋肉注射…言われたとおり少しだるくなってくる。

 

「○○です、一緒に担当します、よろしくお願いします」と名前を告げられた。

主治医、腎臓内科の別の医師、看護師、どれだけの方が関わってくださったのだろう。

状態はうつ伏せ、気分はふわふわ、眼鏡も外していた…先生方、あの時はありがとうございました。

 

消毒液?を塗られた時は冷たいのとくすぐったさをこらえることに注力。

「刺します」「はい」(刺される…)もちろん痛みはない。

「呼吸してください」「止めてください」

「もう一口吸ってください」呼吸を合わせる。

 

「組織をとるときにパチンとこんな音が出ます、動かないでください」

「はい」(絶対動きません…)

 

何度か「パチン」を聞いた後の「十分だね、血も出てない」の声に一安心。

刺された場所にずーんと力が加わる。止血してくださっているのだ。心地よい圧迫感だった。

 

時間にして10分くらいだろうか…「重い?」先生から聞かれた。

「ずっしり…でも安定感があって嬉しいです」先生の力が少し緩む。先生の負担の方が遙かに重かったのだと思う。

 

その後、仰向けで砂嚢を当てていく。

仰向け?「私はどうしたらいいですか?」「何もしなくていいですよ」

 

検査前にベッドの左端に移動していた。

転がされる感じだろうか?右腕に刺さった点滴が少し気になる。

 

「二人だとちょっと…もう一人呼んでこよう」

(心の声)大変申し訳ありません、何卒よろしくお願いいたします。

時間にして1分とかかっていなかっただろう…その到着はやけに長く感じた。

 

3人がかりで無事に仰向けにしていただき自分の重みで止血の体勢をとる。きっと十分止血に作用するに違いない、ドンマイ!

 

検査自体は30~40分程度だろうか、無事に終わったことに安堵する。

2時間後に砂嚢が外された。その後4時間は絶対安静指示。

 

夕食のお米は食べやすいようにおにぎりにするか聞かれたのでそうしてもらった。検査前から禁食だ…夕食はありがたい。絶対安静…どう食べるのが正解だろう?ちょっとした疑問が湧く。

 

最初にお茶をひと口…体中に沁みる…。

(ストローや吸いのみがあるとよかった。)

 

食事が済むと、張りつめていた気持ちも緩みうとうとしてきた。ピコン・ピコン・・・モニターが鳴り出す。

 

うとうと➡モニター音➡覚醒➡うとうと➡モニター音➡覚醒。何度繰り返しただろう…

 

寝たら死ぬ的な?寝返り防止付き機能がついているのだと思うことにした夜。

 

心得:其の四

事前の情報収集は大切・直感は意外と正しいの巻

 

*限度額適用認定証:病院窓口での支払いを自己負担限度額(月単位)にとどめたいときに必要