普段、自分の名前をフルネームで言うことがどれくらいあるだろう。
入院中は採血をするとき、血糖値を測るとき、検査をするとき、食事を運んでもらったときなどその都度名前を聞かれフルネームで答える。
一日のうちでこんなに自分の名前を、しかもフルネームで何度も言うことはそうない。そして名前で呼ばれることも多い。さらに室内に掲示されている患者名、記名されたリストバンド、採尿カップのシール、薬袋にある氏名…。
自分の名前が聴覚からも視覚からも入ってくる。
自分のことは後回しになってしまうことが多かった生活。
他者を気遣うことももちろん大切だけど、自分に意識を向けることも同じくらい必要で大切なことだと今なら思える。
私は○○○子。
自分の名前を言ったり見聞きすることで「自分」に意識が向いていった。もっと頑張らなければいけないのではないかと思うことが多かったけれど、実は頑張れていたのかもしれないと認めてみる。今は休むときなんだ。
これが自己肯定感というものなのかは分からないが、少し気持ちが軽くなったような気がした。
看護師さんが「今日担当します○○です」とご挨拶してくださるので、私も関わってくださる方の名前を覚えて名前で呼ばせてもらっていた。
その日の職務を終えると「ありがとうございました、代わります」と顔を出してくれる。こちらこそです…「ありがとうございました」と私も感謝の気持ちを伝える。
「ありがとう」と口にする機会も普段より大幅に増えた。
本当に多くの方に支えてもらっていた。
対人援助といえる仕事柄いつもは人を気にかけることがほとんどだが、この時ばかりは気遣われ見守られ心配される側だった。
疲れたら休む、体力を過信しない…
これからは自分の体を労っていこう。
エストロゲンバリアで守ってくれていた自分の体に感謝。
これまでの自分とこれからの自分。
平均寿命を考えるとちょうど折り返し地点。
健康寿命を出来るだけ長く保ちたい。
そのためには今までと同じではいけない。
生活習慣を改めることが最重要課題。
食生活への意識。
まずは野菜から一口30回を目安にリズムよく噛んでいく。咀嚼している間は素材の味はもちろん変わっていく触感を楽しんだ。
食事に集中…「食べる瞑想」。
複数の野菜を口に入れると堅さにばらつきがあり飲み込むまでに時間もかかるので、一種類ずつ食べることにした。咀嚼の過程が好きなのはダントツでブロッコリー。
副菜に10分、主菜に10分、ご飯に10分で食事時間は30分。
主菜を食べ進めていくと白いご飯が欲しくなる。
ここで気づきあり。
おかずとご飯を交互に食べることで濃い味がリセットされ、食が進む。これが食べ過ぎてしまうメカニズム!?と勝手に納得。ご飯に合うおかずは最高、そして危険。
塩分制限がある私には、単品食べが合っていた。
おかずの塩味を感じ続けることで少ない量で十分満足しおかずを欲さなくなる。
最後に白米を味わう。米の甘みが優しい。
ご飯も冷めてきているのでレジスタントスターチ効果も期待したい。
病院の食事はとても美味しかった。
エアコンのかかった室内にずっと居る体に沁みる熱いほうじ茶。
配膳される料理は温かいものは温かく、揚げ物はカラり。
使われている食材も種類が多く、切り方や味付けも参考になる。退院後は即実践
…写メに納める。
季節柄ナスが多かった。旬の野菜、大好きな食材。もともと濃い味も好んでいなかったし好き嫌いもない。低タンパク米なるものも全く問題ない、これは企業努力なのかな。
よく噛む食事をしていくと、顎に痛みを感じるようになった。一口30回以上噛んでいたし、噛む力も強かったかもしれないと反省する。何事もバランスは大事。
咀嚼することで消化を助け胃腸の負担が減ったり、唾液の分泌が増えたりと他にもメリットはたくさんある。継続していこう。
よく噛むためには口腔内の健康も必須。
定期的に健診を兼ねてクリーニングに行っていてよかった。
利き手ではない左手で箸を使う。これがゆっくり食事をとることに一役買う。
そういえばしばらく痛かった左肩、五十肩の痛みが軽減されたような気がする。利き手側の右肩は四十も五十も痛みなし。使わないから痛みが出ると何かで読んだ。ほら、効果あり。
旬のものを食べたり、使わない部分を動かしたり、小さなアクションかもしれない。
でもこれが私に必要な「食事と運動のコントロール」への第一歩と感じる。
口➡胃➡腸➡排泄まで全部繋がっている体。
その体は食べたもので出来ている。何を食べるか、どう食べるか。それを選択するのは自分。
「わたし」だ。
心得:其の十
少し変えてみると将来大きく変わることがあるでしょうの巻